2025年9月30日火曜日

漢方の厳しいところ

四物湯という漢方薬方があります。

非常にシンプルな血に働く薬で、同業者はそんなに使っていないようですが、からさわ薬局では結構な量を使います。


単独では用いることはなく、他の漢方薬方と組み合わせます。

苓桂朮甘湯と四物湯の組み合わせを連珠飲(れんじゅいん)と呼び、黄連解毒湯と四物湯の組み合わせは温清飲(うんせいいん)と呼びます。


最初から組み合わせて作らせた製剤がありますが、実際の臨床では必ずしも既製品の1対1の比率ではないことがあります。


温清飲だと思ってだいぶ良くなっても、あと少しが上手く改善しないとき、黄連解毒湯と四物湯に分解してそのバランスを整えるととても良くなることがあります。


方針は合っているけど、改善しきらない、漢方にはそんな厳しく残酷なところがあります。

しかし、それをやらなきゃな…と思っています。



札幌市中央区の漢方相談薬局

伝統漢方からさわ薬局 @karasawa_ph

・札幌駅徒歩5分

・ご相談は予約制です

・ご予約はお早めに


※日月祝定休日

札幌市中央区北4条西6丁目

毎日札幌会館3階

011-221-0204


2025年9月19日金曜日

腎結石を漢方で治療

昨年、調剤店舗のスタッフが、腰痛を訴えて、限局的な痛みだったので結石かな?と思いましたが、念のため病院を受診してもらったらやはり腎結石でした。


じゃ、漢方の煎じ薬を作ってあげるから飲んで治してみる?と話したらやってみるとのこと。


お客様には自分で煎じてもらっていますが、スタッフには私が毎日煎じて容器に入れて渡しました。しばらく飲んでもらっていたら、先日の検査ではちゃんと結石は消えていました。


再発防止にもう少し服用してもらって終了しました。


これまで実に様々な病気の漢方治療を経験していますが、私が薬学生だった頃に初めて買った漢方の専門書「漢方診療医典」を読んだとき、こんなに様々な病気に漢方が効くのかと驚いたものです。


自分の膵臓炎も漢方で治療しました。

みなさんが想像しているより、本当に多くの病気に対して漢方が効くことを多くの先人達がみつけてくれています。


こういった伝統をしっかり実践して残していくことも大事なことだと思っています。


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2025年9月3日水曜日

痛みの漢方治療

15年以上前だと思いますが、骨折後の鎖骨が何ヶ月もつながらないという相談を受けました。みて検討した漢方を服用してもらうと翌月の検査で骨がうっすらと映ってきて、その後、順調に治ったという経験があります。この発見は圧迫骨折の漢方治療などに今も応用しています。

腰痛・坐骨神経痛、四十肩・五十肩、膝の痛み、半月板損傷、足底筋膜炎、シンスプリント… 様々な痛みの漢方治療をしてきましたが、自分のぎっくり腰が漢方ですぐに治ったこと、夜も寝られない自分の四十肩を漢方で治したこと、ちょっした、でも劇的な経験があったから研究できたと思います。

最近は難しい病気の相談が多くなりましたが、痛みの治療は漢方からさわ薬局 @karasawa_ph の大事な看板だなと思います。

9月も元気に励みます。

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