tag:blogger.com,1999:blog-85586553867183294392024-02-07T14:32:17.879+09:00手のひらのBlog|札幌ではたらく伝統漢方専門からさわ薬局の薬剤師不妊症・掌蹠膿疱症・うつ・不眠など心の病気と腰痛・坐骨神経痛に強い伝統漢方専門からさわ薬局の薬剤師のBlog。患者さんの手のひらから私の手のひらに、小さな小さな情報を集めて漢方治療に励んでいます。唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.comBlogger42125tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-51252238306231395582014-09-10T20:55:00.000+09:002014-09-10T20:55:23.107+09:00ぎっくり腰の漢方治療この数ヶ月ほど、漢方相談のご予約が混みあっております。
新規のご相談のお客様にはご迷惑をおかけしておりますが、だいたい2週間ほど先を目処にご予約をいただけると対応できると思いますのでご了承くださいませ。
さて先日のこと。
ある患者さんから電話があり、ぎっくり腰になってトイレに行くのも這って行くほどで、漢方でなんとかできないかとのこと。
急ぎ、合間の時間にご相談を承りました。
病院で出た鎮痛剤をすでに服用していらっしゃいましたが効果が見られない様子。
もちろん薬局にいらっしゃるのにも大変で、すり足でゆっくりと来られました。
ぎっくり腰は自分のも含めて漢方で何度も治しているので、検討してみました。
急性期に多いパターンというものがあり、たくさん見ているとわかります。
愁訴部の状態を調べ、本治部とみられる腰椎部分には膀胱経の陽証に対してのある漢方薬を選び、脊柱起立筋に現れている経筋証唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-40922436913155306812014-04-02T20:00:00.000+09:002014-04-02T20:00:07.602+09:00甲状腺機能と漢方(続)以前に「甲状腺機能と漢方」という題で書いたことがありますが、その続編です。
思ったよりアクセス数があったので気になっている方が多いのだと思います。特に北海道は専門医のところはいつも混み合っているようですし。
漢方の出番については、前の記事ではかなり消極的な書き方をしておりますが、その後に経験した症例から、漢方もうまく使うと日常生活の不快な症状をかなり緩和できることがわかってきました。
特にご相談にこられるのは甲状腺機能低下症・橋本病の患者さんです。インターネット上の情報をみてみると、代謝が不活発になるのでよく温・補の漢方薬が書かれていますが、実際に臨床でやってみるとそうではありません。甲状腺には特徴的な薬方の適応する状態があり、どの患者さんにも多かれ少なかれ同様の反応がみられます。これをうまくみつけて薬方を選んでいくと、動悸やだるさも落ち着くことがわかってきました。
また、甲状腺唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-33585325519087270902014-03-31T19:54:00.000+09:002014-03-31T20:07:25.480+09:00腰痛・坐骨神経痛の漢方治療だいぶ古い話になるが、自分のぎっくり腰を漢方で急速に改善することができた経験があって、それから漢方でたくさんの腰痛を治してきた。
湿布と鎮痛剤と筋弛緩剤と…っていう西洋医学の治療に比べたら遥かに漢方の治療は緻密ですごいものだと思うし、それなりに自信も持っていたのだった。
しかし、なかなか治せない患者さんが何人か出てきた。
熱心にやってくれているが、ちょっと良くなってもまた戻る。困ったな…と思って色々と試行錯誤していたところ、ある腰痛の症例をチェックしていた時にふと気がついたことがあった。「なんだろうこれ…」と思って色々と解析方法を考えていたところ、閃いて解析方法に工夫をしてみた(「え、なになに?解析っていったいどうやってんの!?」という方はこちらを。)
すると、非常に近接した勢いのところにある腰痛の陽証と陰証の二つの状態がハッキリと区別して捉えることができた。
ハッキリと唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-67611253862778148232014-01-25T14:03:00.000+09:002014-01-25T14:03:24.384+09:00四十肩、五十肩の漢方治療以前に、自分が四十肩になって漢方を飲んだことを書いたことがある。
一昨年のことだが、すっかり良くなって忘れていたら、昨年末に寒さにあたってかどうか軽く痛みが出てきた。とはいえ、かなり軽い状態なので、自分で薬を検討して以前に使った煎じ薬をエキス剤と補助剤の組み合わせで1日2回飲んでいたら、もう忘れてしまった。ゼロにはなっていないようだから、ここでもう少しまじめに漢方を飲むとまたしばらく再発する可能性は低いだろうと思う。
自分の治療で、教科書通りの薬方で効ききらないところもわかったので今は一工夫をしている。
ある男性の患者さん、ちょっと重たいものを運んで突発的に出てきた肩関節痛だったが、これは私の四十肩の漢方を応用して短期に痛みがとれた。北海道ならではの「除雪」という重労働があるので、大丈夫かな…?と思っていたが、先日お会いしたら「おかげさまでなんともないです!」とのことだった。
唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-29247117862468766882014-01-24T18:22:00.002+09:002014-01-24T18:22:21.860+09:00ある日の漢方屋の一日。漢方薬ってどんな病気に効くのか、これを聞いてみるとかなりバラバラなイメージを持っているものだ。
大学で講義をするとき(筆者は北海道大学薬学部の医療概論で漢方薬と薬剤師の接点に関して毎年講義をしている)、漢方医学の概要についてもサラッと触れるのだが、漢方の適応範囲については学生も漠然としたイメージしか無い。
昨年あたりからは「漢方診療医典」(大塚敬節・矢数道明・清水藤太郎/南山堂)の目次に書かれている疾患名をスライドでみせている。結構な適応疾患の数にびっくりしている様子がわかる。
じゃあ漢方屋の一日はどんな感じか。
筆者の薬局は漢方相談完全予約制であるので、予約のない飛び込みの相談は一切受けていない。たまに店にフラッと入ってきて「漢方のことで聞きたいのですが」という方がいらっしゃるのだが、「予約制ですので申し訳ございません」とスタッフがお断りすることになる。受けてあげたいが、それを唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-3460683415169966382013-11-19T22:53:00.000+09:002013-11-19T22:53:25.970+09:00手動式生薬分包機をリリースした話。
今日はこの写真↑の話です。ちょっと長い。
漢方の醍醐味は、何と言っても「煎じ薬」がバシッと効いた時だと思う。
煎じ薬って、提供する方も患者さんも確かに面倒なんですが、ピッタリはまるとすごい効果を発揮します。
ただ、忙しいとどうしても作っている時間もないので、ついついエキス剤や散剤がメインになってしまっています。患者さんも毎日煎じるのは面倒だろうなあとも思っていました。
しかし、患者さんはどうやら必ずしも面倒ではないことがわかりました。効くほうが良いんです。これは漢方やっている人たちは少し認識を変えなければいけません。煎じ薬が効くと体感した人は煎じ薬からエキス剤に変えようとはしません。
ということで、なんとか楽に作れる方法がないかと思っていました。自動分包機は車が買えるくらいの値段がするし、またびっくりするほどのサイズです。とても私のところのような狭い調剤室には設置できません。唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-38726212771024023072013-08-29T14:49:00.000+09:002013-08-29T14:49:55.000+09:00漢方雑記:原因不明の胃の症状/円形脱毛症途中まで書いたものの、公開をしていなかったBlog記事をひっぱりだしてアップしてみます。
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ちょっと前の症例です。
50代の女性。しばらく前からムカムカして胃のもたれが続く。あちこち胃腸科にかかったが一向に改善する気配がないといってご相談にこられました。この方は以前にも、からさわ薬局の漢方で腰痛を治したことがある。
胃カメラなど病院で検査をすると、あるときは「少し胃が荒れている」とか、あるときは「別に目立った異常はないですね」とか…まあ、どうやら特別な異常所見はなさそうだった。
あらためて問診をしていくと、とにかく心配症。そうだ、前から心配症だったし、ちょっとネガティブ思考で取り越し苦労が多い。
ならばと思い、漢方で言う「気滞」を取る漢方薬をメインに考え、糸練功でチェックするとまさにその流れとみられる反応がある。大腸腑病の陰証、気滞と唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-64347837611648539632013-08-28T11:52:00.000+09:002013-08-28T11:56:48.411+09:00掌蹠膿疱症の漢方治療について掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)のご相談がそこそこきておりますし、かなり改善する率が高くなってきていると思います。
指先にまで及ぶと爪の変形なども引き起こし、手袋なしで外出ができないなど、精神的な苦痛も大きな病気です。そんな患者さんが手袋なしでご来局されるようになる姿を見ると、とても嬉しいものです。
掌蹠膿疱症について、悩んでいらっしゃる方はご自身で色々と調べていらっしゃるので、詳しい病態などについては他にゆずるとして、難しい病気ではありますが、現在までの経験から考えると漢方でも工夫をすればかなり改善が望める病気のひとつじゃないかと思います。
私も研究して色々と見つけていますが、基本的な方針については昭和50年代頃までに諸先輩方が書かれている方法論でほぼ間違いはないようです。本によっては三物黄芩湯しか書いてないなんてこともありますが、資料を探して詳しく調べると色んなパターンが書唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-33402424768772708092013-07-02T14:36:00.001+09:002013-07-02T16:16:07.194+09:00ネパールでの伝統医学調査旅行(2)ネパールでの伝統医学調査旅行の続編です。
(前の記事はこちら)
恒例のご当地ビール。
エベレストビール。
到着日に過ごした山間のリゾートホテルでぐびり。カトマンズの銀行もエベレスト銀行だったな…
ゴルカビールの高い方…?だと思います。これはコクがあって実に美味しい。ぐびぐび。
これもゴルカビール。安い方?かな…まあまあ美味しい。ぐびり。※サン・ミゲルって書いてあった…渡辺氏のご指摘。
ネパールのビールはそれなりにちゃんと美味しくて安心。
iPhoneのカメラロールに食べ物の写真がそれほど残っていない…カレー、カレー、カレーみたいな感じです。
ネパールはすでに王制を廃止していますが、かつての王宮は観光名所のようです(が、あんまりマジメにみていません…)。とにかく日本人がくるとお土産売りが集まってきます。お財布とか装飾品とか「10個で唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-11541720830596077722013-06-13T19:36:00.000+09:002013-06-13T19:37:48.423+09:00ネパールでの伝統医学調査旅行(1)2004年の成都にはじまり、今まで何度も伝統漢方研究会の仲間たちと中国各地の生薬市場などを調査してきましたが、今年はネパールに行ってきました(6月7日〜12日)。チベットが政情不安でなかなか訪問できないため、ネパールでチベット伝統医学を行う医師・アムチに会うことと、現地の生薬をみることを目標に。
6月7日の深夜に羽田国際空港を出発、タイ航空でバンコクへ。数時間の待ち時間でバンコクからネパールのカトマンズへ乗り継ぎ。横に寝てないのでグッタリ…
機内からみえたカトマンズの街はおもちゃ箱みたいでした。
到着日はカトマンズから1時間ほどの山間にあるリゾートホテルでゆっくり休みました。ちょうど雨季に入っていましたが、滞在中はたいした雨もふらずに済みました。
翌日から、再びカトマンズ市内へ。建物は基本レンガ造り。骨組みにレンガで壁を作っているだけのかなりシンプルな唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-3579734231428758902013-06-04T20:56:00.003+09:002013-06-04T22:21:32.412+09:00ゴボウ茶にご用心しばらく前になりますが、大変気になったことがありました。
あるテレビに出ている有名な先生の本を読んで、ゴボウを生のままアクも抜かずに毎日食べていらっしゃるとのお話を聞きました…
ちょっとビックリしたのですが、あとで書店に行ってその本を手にとってみました。
薬学関係の人がみたらあきれる内容なのですが、「ゴボウの皮は朝鮮人参と同じ効果がある」とか、ゴボウのアクに含まれるサポニンが朝鮮人参のサポニンと同じだとかなんとかかんとか…
サポニンが入ってるから朝鮮人参(オタネニンジンといいます)と同じ…?
サポニンが含まれるもの、たくさんあります。
サポニンの語源はシャボン。シャボンの泡のシャボンで、サポニンを含有したものは泡立つ性質があります(界面活性作用)。
生薬でも、桔梗にはキキョウサポニン、柴胡にはサイコサポニン、挙げればキリがないくらいにたくさんあります。
漢方薬で、桔梗も柴胡も唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-9927614556943220942012-11-22T15:16:00.000+09:002012-11-22T15:16:53.096+09:00カレンダーいただきました。気がつけばもう11月も終わりますね、あっという間に師走です。
同じ場所で長く薬局を構えているので、年末になるとたくさんのカレンダーを頂戴します。そんなに壁がないので貼りきれませんが、不景気と言われている昨今でもありがたいですね。
さて、今日はとても素敵なカレンダーを頂戴しました。
びっくりですね!
晨慶庵(しんきょうあん)書道教室の加藤掌心先生がふらりと薬局に現れて、プレゼントしてくださいました。
もちろん、特別な一点物です。
「漢方」の文字と、来年の干支であるヘビの絵が描かれています。
素晴らしいですね、うれしくて仕方がない。
加藤先生、ありがとうございました。
唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-12958673857523869312012-09-25T21:25:00.002+09:002012-09-25T21:26:32.758+09:00四十肩。すっかりご無沙汰のブログ。
相変わらず自転車に乗っていますが、このところはお天気の具合をみながらなので乗れない日もあり…乗れないとモヤモヤするものです。
それでも、8月の326kmを超えて、9月はすでに393km走りました。残る日数で400kmは間違いなく超えそうです。
当別周りで50km走りました。
バイクタイム2時間11分。
そして、四十肩になりました。
仕事をしていると左の肩が痛くて…
昨年もその兆候がありましたが、さっさと漢方で治ったのであまくみていたら今年再発しました。漢方薬を検討して(自分で自分をみて)せっせと真面目に毎日煎じて飲みました。
もう、だいぶいいです。ほとんど痛みません。
ある角度で腕を上げているとちょっとしんどくなりますが、もう8割くらい治ったかなと思いますが、再発しないようにしっかり飲みます。
煎じ薬いいなあと思いますが、私のように職場で煎じ唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-42328385770206750252012-07-19T18:14:00.001+09:002012-08-08T17:03:31.148+09:00全部が「体質」からくるわけじゃないよね
今年の北大薬学部での講義スライドはこんな感じ。
そういえば薬学部での講義も無事に?終わってホッと一息。
連休中は一緒に勉強している仲間たちの北海道旅行に同行しました。それらの話はまた今度。
さて、患者さんと話をしていて思ったこと。
漢方は体質医学と言われることがあります。
しかし、病気には体質からくるものもあれば、人体の構造からくるものもあります。
例えば、腰痛や坐骨神経痛には、冷えや血流障害などに起因する体質的なものもある一方で、体質と関係なく進行状態に応じてどんな人でも同じような薬が適するものもあります。
骨粗鬆性の膝関節症などは、ほとんど体質とは関係なく、どんな人でも進行状態に応じて同じような薬が適するものです。
東洋医学的な判断に基づかない漢方を「病名漢方」と揶揄することがありますが、病名漢方でも効く病気があります。
それは、「体質」という個性によるもの唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-77649324532132058872012-07-12T12:22:00.004+09:002014-04-02T17:52:32.111+09:00甲状腺機能と漢方甲状腺機能の亢進症・低下症も漢方で諸症状が改善されるケースは珍しくありません。
なかなか最初は苦労しましたが、何例も調べているうちにやはり特徴的なものがあるなと感じています。
大学生の頃に買った「漢方診療医典」の目次にも
甲状腺の病気が書かれています。
健康診断などで甲状腺機能に何か問題がみつかったら、やはり専門医にかかるのが大事だと思います。
専門医のご講演を聴く機会があったのですが、服用のリスクも考え、必要最小限のお薬を上手に使われていることがわかります。
あるご相談にこられた患者さんは、甲状腺機能低下症で近くの内科医からお薬を長くもらっていました。
それほど激しくはありませんでしたが、体調不良でご相談にこられたときにそのお薬のことを聞き、これは漢方で対応するよりも一度専門医を受診して本当にそのお薬が必要か相談してみてはどうかとお勧めしました。
受診してみた結果、唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-14193335836597081102012-05-21T11:43:00.000+09:002012-05-21T13:42:46.383+09:00ばね指(弾発指)の漢方治療
女性の患者さんから、ばね指の相談を受けました。
左手の親指を曲げて戻すときにスムーズに戻らない。みると曲げて戻すときにひっかかる感じが強く、カクンとなる。曲げ伸ばしをすると痛みもある。
西洋医学的には対症療法としてステロイド注射、いずれ手術といわれる。(ステロイド注射は発症後に一度受けたとのこと)
漢方医学的には末端の血流改善に働く温性の漢方薬で改善した事例が学術誌や先輩たちから報告されている。問診をするとやはりかなりの末端冷え性。一般的にばね指に多いのはゴルフやテニスなどのスポーツで酷使したものが多いらしいが、そういった原因がみあたらないため、体質的なものと思われる。
舌診は微白苔、潤で太陰病位の様相。初発部位は左親指で、現在も左親指にばね指の症状があるが、右も若干腫れぼったい感じがあったという。
まず現在症状のある左親指に絞って糸練功で確認していくと学術誌で唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-16927352340525858632012-05-18T14:23:00.002+09:002012-05-19T06:52:13.046+09:00女性に多い体調不良と漢方3月後半あたりから急激にご相談の予約が混んで忙しくなり、更に業界の仕事や原稿書きや大学同窓会のイベントなどが重なり、まったくの時間不足でブログ更新も出来ませんでしたが、連休前後の混雑も一息ついたところでようやく再開です。
最近の漢方相談の事例から、女性の体調不良に関係するものをいくつか拾ってみました。
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更年期の発汗症状
40代後半の女性、季節の変わり目に体調不良があり、上半身の熱感と頭部の汗が強いとのこと。漢方の専門医から複数の漢方薬を処方されているがなかなか改善する兆しがなく、ご相談に来られた。
舌診では微白苔で潤、望診して皮膚のキメの状態から更年期の発汗に用いる漢方の中で最も虚証体質に用いる漢方薬を候補に。服用して3~4日で頭痛などの不快症状が軽減され、1ヶ月ほどで頭部の発汗はかなり軽減された。
しかし、その後も冷水を飲むと発汗するなど、落ち唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-71505594064795881662012-04-20T12:51:00.002+09:002012-05-19T17:29:49.474+09:00北海道の楽しい100人Part2
4月13日の夜、以前に紹介した「北海道の楽しい100人」(※前は北海道を楽しくする100人だったようですが、北海道の100人とか北海道の楽しい100人とかなんともタイトルがあいまいなイベントであります)の第2回目に参加してきました。
来場者は前回の100名超をまた上回って、160名くらいだったのかしら、200名収容可能な会場がほぼ満杯でした。
トークゲストは今回も4名。
一般社団法人LOCALの代表理事、澤田周さん。
丸吉日新堂印刷の代表取締役社長、阿部晋也さん。
菓子工房フラノデリスのオーナーパティシエ、藤田美知男さん。
北海道大学教授で宇宙環境システム工学研究室、永田晴紀さん。
運営者の渡辺さんが言うように、技術者コミュニティ、エコ名刺、洋菓子、宇宙開発ってスゴイ振り幅の広いトークが次々と展開されたのですが、これらのすべてがこの北海道で身の回りにあることなんだと思うと唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-79117062460217322562012-04-19T21:02:00.000+09:002012-05-19T06:51:37.075+09:00漢方とハサミは使いよう?以前ほど業界の会合に顔を出してはいないのですけど、たまに勉強会などでお会いした同業者の方から良い製品があるよとご紹介を受けることがあります。
ご紹介いただけるのは大変ありがたいです。
また、メーカーさんも新製品をせっせとご紹介下さいます。
とてもありがたいです。
ですが、ここしばらくはほとんど新しい製品を採用していません。
漢方製剤は必要なものはほとんど取り揃えています。大概のものはあります。
それに加えて、自分が習得してきた漢方を実践するために必要最少限の補助剤は用意しています。
今の師匠と出会ったばかりの頃に言われたことがあります。
例えばある疾患についてひと通り調べたら、実践するにあたって、いかに少ない漢方処方でやるか工夫することで腕が上がる、と。
和田東郭の医訓に
「方を用ゆること簡なる者は、その術、日に精し。
方を用ゆること繁なる唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-10021559640772070102012-04-09T10:04:00.001+09:002012-05-19T06:51:50.945+09:00「慎重に」という罠
レッドブル、超まずい…
私は漢方の学者じゃなくて、実践して活かすことが仕事。
漢方の勉強は面白い。面白いだけに、うっかりすると実践で役に立たない理屈や理論をほじくり回すことも多い。
20代〜30代のはじめの頃は、けっこう理屈を持ちだしてああだこうだと言ってたが、師匠の教えでそれは意味がないと悟り、漢方の理論で言い争うこともやめた。
知識は多いほうが良いが、やっぱり学者じゃないのだ。
漢方の流派は色々あるが、「なんでもいいさ。治せばいいんじゃないの?」と思うようにもなった。
師匠からは、もちろん実践的理論を中心に習ってきたが、それ以上に、心構えに関する教えもたくさんいただいてきた。
私が漢方の古典の中でも、名医の医訓を調べて取り上げるのはそういった影響が強い。
たまにノートを見返しては、臨床理論にまぎれて師匠の言葉が書かれている。
「真剣にやるのはいいけど、慎重にや唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-34856751861813233232012-03-09T16:41:00.002+09:002012-03-10T07:13:54.947+09:00アレルギー性鼻炎と漢方スギ花粉症がない北海道でも、近年はシラカバ花粉症がメジャーな言葉になってきました。
私自身も大学生くらいまではけっこうひどい鼻炎もちで、しょっちゅう鼻水たらたら…試験のときに困った記憶があります。
しかし、今は鼻炎で困ることはありません。
それでも、年に何度かクシャミを連発することがありますが、だいたい漢方を飲んで数十分から数時間でいつも通りに過ごしています。
私の発作性にくる鼻炎は、ぞぞぞっと寒気が走ってクシャミがつづくことが多く、圧倒的に麻黄附子細辛湯証が多いのですが、実際には麻黄附子細辛湯は飲まずに止めています。
表裏の寒証で、辛温散になるように麻黄附子細辛湯と同じ働きになるように、もっと身体に優しいもので代用してピタッと止めています。これが漢方の面白いところです。
慢性のアレルギー性鼻炎では、私の鼻炎のように簡単にはいきません。こつこつ飲んで対策することが唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-13729477971689271662012-03-08T12:56:00.001+09:002012-05-19T07:01:01.145+09:00No Mutton, No Life.
昨夜、友人が道外からのお客様を連れてジンギスカンを食べに行くというので誘われてご一緒しました。
場所はススキノの東の端にある古いビル、社交会館の2階「メリーシープ」さん。
友人のおすすめで、私は初めてでした。
うちの家内はジンギスカンの本場に近い所で育ったため、彼女曰く「一生分食べた」らしい。そんなわけで家内はジンギスカンにはまったく興味なし。
それで私も20代の頃はほとんど食べる機会がなかったのですが、私の漢方の師匠を九州から北海道にお招きして講義をしていただいていた当時、「唐沢くん、ジンギスカンが食べたい!」という要望があって、一緒に勉強していた皆で食べに行ったのが実に久しぶりのジンギスカンでした。
それから「ああ、ジンギスカンやっぱり美味いや!」ということで、機会あれば食べております。
円山動物園の昔からある食堂(入口から左の道沿いにあるあそこね)のジンギスカン定食も唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-24500613564713085052012-03-07T18:55:00.002+09:002012-05-19T06:52:47.825+09:00札幌薬剤師会の薬物乱用防止キャンペーン
今年もAir-G'(FM北海道)と(社)札幌薬剤師会の共同で、3月11日(日曜日)にサッポロファクトリーアトリウムにて薬物乱用防止キャンペーンを開催いたします。
毎年好評の子ども調剤体験コーナー(お菓子を薬にみたてて本物の調剤機器で分包します)も開催。
お子さんの可愛い白衣姿を写真におさめる絶好のチャンスですのでぜひご来場下さいね。
私もどこかでお手伝いしております。
Air-G'のイベント情報
唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-35846772243716408422012-03-05T18:20:00.001+09:002012-05-19T07:03:36.496+09:00あら、iPhoneアプリがあるのねGoogleのBloggerには、専用のiPhoneアプリがあるのですね。
ということで、iPhoneアプリで投稿してみる実験。
あらら、日本語キーボード出すとちょっと編集画面が隠れるじゃないですか…
早くなおしてー!
唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8558655386718329439.post-6441075573405328312012-03-05T15:48:00.000+09:002012-05-19T06:54:06.690+09:00女性に多い手あれと漢方薬
からさわ薬局からみた冬の道庁赤レンガ
女性に多い手あれ。からさわ薬局の漢方相談は圧倒的に女性の患者さんが多いため、「手あれ」もご相談の中で増えて来ました。ハンドクリームを工夫するとか、皮膚科を受診して改善する程度の手あれでは、わざわざ漢方のご相談にいらっしゃいませんので(もちろん、軽度の方もご相談に来てくれてもかまいません!)、慢性化していて難しい手あれ・手湿疹のご相談が集中します。手あれは一般的に、冬場に悪化しやすく、進行性指掌角皮症とか主婦湿疹とかの病名を病院で言われてこられます(どちらも手湿疹)。アトピー性皮膚炎の患者さんにも手湿疹だけしつこい場合もあります。手あれの患者さんでアトピー性皮膚炎の既往症や素因を持っている方も結構みられます。
また、同様に手あれであっても、異汗性湿疹といって手のひらに小さな水泡が出来て、そこが破けて手あれになっているご相談もいらっしゃいました唐沢 豪貴http://www.blogger.com/profile/11689372291968617920noreply@blogger.com0