2011年10月12日水曜日

手のこわばりと漢方

ここ数カ月、手のこわばりでご相談にきた患者さんが多いように感じます。


リウマチと診断されている患者さんも、リウマチの疑いもあると言われている患者さんも、リウマチではないと言われている人も。


いずれにしても、共通点は朝起きたら手がこわばっている。
左右に症状が出る。
朝起きたときはこわばりが強いが、時間が経つと徐々にこわばりは取れてくる。
それが数十秒の人もいれば、数時間の人もいました。


リウマチの患者さんはこれに手指、手首、ひじなどの関節痛を伴います。
リウマチではないと言われた患者さんでも関節痛が見られる人もいます。


もうだいぶ前になりますが、ある女性の患者さんがリウマチの診断で漢方のご相談にきていました。


関節部分の症状は急性期〜亜急性期の関節炎の漢方薬と修復機能を助ける補助剤でやわらいだものの、なかなかこわばりが取れない様子。時々、手指の関節がぷくっと腫れぼったくなるとのことでした。


西洋医学的には自己免疫性疾患であるため、東洋医学的にそれに用いる機会が多い古典薬方と関連しそうな反応を気功(糸練功)で探してみました。局所的というより全体的にやわらかく出ている感じのところにそれをみつけ、治療対象としていったところ、局所の治療をまったくしなくてもこわばりも取れ、日常生活はなんともなくなり、念のためにしばらくぶりに病院に検査にいったところ「え?リウマチ?」と言われたと聞きました。


この患者さんで自己免疫性疾患の反応をチェックするコツが少しわかった気がしました。


現在来ていらっしゃる同様の手のこわばりを訴える患者さんは、この女性の時にならってやってみていますが、概ね良好な結果が得られています。


70代の女性、7月に手のこわばりで相談にこられた。数年前から朝に手のこわばりが出て、屈伸できず。リウマチではないと言われた。血液検査も異常なし。病院では電気治療、注射などをされたが効果がなく、ご親戚からのご紹介で来局。


漢方をはじめて2週間目にはれぼったい感じが引いたとのこと。
右手のこわばりがなかなか強いようでしたが、10月にこられたときには手指の関節の痛みはまったくなくなり、朝方に両手の中指だけこわばりがある程度になりました。


まだまだ研究の余地はありますが、西洋医学的に治療ができなくても漢方的にはあるパターンに集約されてくる病気も珍しくはないと思います。


希望を持って!




伝統漢方からさわ薬局は手のこわばりやリウマチにも最近は強いです。



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