以前に「甲状腺機能と漢方」という題で書いたことがありますが、その続編です。
思ったよりアクセス数があったので気になっている方が多いのだと思います。特に北海道は専門医のところはいつも混み合っているようですし。
漢方の出番については、前の記事ではかなり消極的な書き方をしておりますが、その後に経験した症例から、漢方もうまく使うと日常生活の不快な症状をかなり緩和できることがわかってきました。
特にご相談にこられるのは甲状腺機能低下症・橋本病の患者さんです。インターネット上の情報をみてみると、代謝が不活発になるのでよく温・補の漢方薬が書かれていますが、実際に臨床でやってみるとそうではありません。甲状腺には特徴的な薬方の適応する状態があり、どの患者さんにも多かれ少なかれ同様の反応がみられます。これをうまくみつけて薬方を選んでいくと、動悸やだるさも落ち着くことがわかってきました。
また、甲状腺がんの術後の患者さんの状態をチェックする機会がありましたが、やはりその患者さんでも同様の反応があり、ちょっとした工夫をして漢方薬を選んでみると術後の声のかすれや違和感がかなり短期間でも改善してくるのが確認できました。
もっと多くの患者さんで調べる機会があれば、より確実なものになっていくのではないかなと考えています。甲状腺にも漢方で力になれることがあると思います。気になる方はどうぞ遠慮なくご相談ください。
からさわ薬局の漢方相談は完全予約制です。こちらをご覧になってご検討ください。
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