この数ヶ月ほど、漢方相談のご予約が混みあっております。
新規のご相談のお客様にはご迷惑をおかけしておりますが、だいたい2週間ほど先を目処にご予約をいただけると対応できると思いますのでご了承くださいませ。
さて先日のこと。
ある患者さんから電話があり、ぎっくり腰になってトイレに行くのも這って行くほどで、漢方でなんとかできないかとのこと。
急ぎ、合間の時間にご相談を承りました。
病院で出た鎮痛剤をすでに服用していらっしゃいましたが効果が見られない様子。
もちろん薬局にいらっしゃるのにも大変で、すり足でゆっくりと来られました。
ぎっくり腰は自分のも含めて漢方で何度も治しているので、検討してみました。
急性期に多いパターンというものがあり、たくさん見ているとわかります。
愁訴部の状態を調べ、本治部とみられる腰椎部分には膀胱経の陽証に対してのある漢方薬を選び、脊柱起立筋に現れている経筋証に対しての補助をひとつ選びました。
検討したのが夕刻だったので寝るまでにこのくらいの時間間隔で服用してくださいね、とお話しました。
明日になっても痛みが一向に取れないようならまた電話くださいね、と念のために対応できる体制も整えてお帰ししました。
大丈夫かな…と思いつつもバタバタと翌日も混みあっておりました。
お電話がありませんでしたが、午後になってご本人がひょっこりいらっしゃいました。
スッスッと普通に歩いて。
経過を伺うと、指示通りに漢方を飲んで翌日には痛みの度合いがかなり軽くなり、無事に仕事も休まずに行けましたとのことで大変喜んでくださいました。
前日の痛みが10としたら、今日は2くらいですと。
漢方薬も急性症状でもピタッと合えば速く効きます。
現在のように慢性疾患の患者さんのご相談で予約がビッシリになっていると、どうしても急なもの(風邪やぎっくり腰など)のご相談を受ける余裕がないのですが、たまにはこういった経験も嬉しいものですね。
この患者さんは元々は年季の入った五十肩の漢方治療をしていました。そちらもだいぶ経過が良く、日常生活に支障がなくなり、痛み止めを服用しなくても生活できるようになったので、ぎっくり腰も漢方で…と思われたようです。
からさわ薬局の漢方相談は完全予約制です。