今年の北大薬学部での講義スライドはこんな感じ。 |
そういえば薬学部での講義も無事に?終わってホッと一息。
連休中は一緒に勉強している仲間たちの北海道旅行に同行しました。それらの話はまた今度。
さて、患者さんと話をしていて思ったこと。
漢方は体質医学と言われることがあります。
しかし、病気には体質からくるものもあれば、人体の構造からくるものもあります。
例えば、腰痛や坐骨神経痛には、冷えや血流障害などに起因する体質的なものもある一方で、体質と関係なく進行状態に応じてどんな人でも同じような薬が適するものもあります。
骨粗鬆性の膝関節症などは、ほとんど体質とは関係なく、どんな人でも進行状態に応じて同じような薬が適するものです。
東洋医学的な判断に基づかない漢方を「病名漢方」と揶揄することがありますが、病名漢方でも効く病気があります。
それは、「体質」という個性によるものではなく、同じ人間としての「構造」による病気もあるということだと思います。
そして、体質によるものと構造によるものでは養生の仕方がまったく違うと思います。
わかったような、わからないような話ですが、全部が体質と考えている一部の専門家に気がついて欲しいなと思ったので。